激しい痒みを引き起こす ヒゼンダニ

人に寄生して、疥癬(かいせん)症という激しいかゆみを引き起こすダニがヒゼンダニです。

種類はコナダニ亜目のヒゼンダニ科に分類され、
人から人への感染力が強く、病院や養護施設、老人ホームなどで集団発生する場合があります。

ヒゼンダニの生態

ヒゼンダニの体長は0.2mm~0.4mm。
とても小さいので肉眼では見えません。

人の手首や手のひら、指間、足、肘、腋の下、外陰部などの皮膚の角質内に
数ミリ程度の疥癬トンネルという横穴を作り、そこに卵を産みつけ、繁殖します。

しかしヒゼンダニは乾燥に弱く、皮膚から離れると2~3時間程で死んでしまいます。
人の体温より低い温度では動きが鈍く、16℃ではほとんど運動しなくなります。

感染経路は、直接人の肌と肌が接触することによるものがほとんどで、
まれに疥癬にかかっている方が使用した寝具を替えずに使うことで感染する場合もあります。

しかし通常生活で、普通の疥癬患者と数時間並んで座った程度では感染する可能性はほと んどありませんし、短い時間触れるぐらいなら心配ありません。(角化型疥癬という重症型疥癬の場合は別です)

また、ヒゼンダニはイヌやネコをはじめ、馬、ウサギ、ハムスター、フェレットなど、
ペットや動物にも寄生するものもあり、人と同じように疥癬症を引き起こします。

他の動物種に寄生したダニが、人に一時的に感染し動物疥癬を起こすことはありますが、
それでもまれで、基本的に種を超えて寄生する例は少ないですので、
過度に家族が飼っているペットを避ける必要はありません。

ちなみに、寄生する宿主別にイヌミミヒゼンダニ、ネコショウセンコウヒゼンダニ、ウマヒゼンダニといった名前が付けられているのはそのためです。

ヒゼンダニの感染を防ぐには?

まず、激しいかゆみを感じる方は、すぐに皮膚科に相談して下さい。
そして、感染拡大を予防するためには早期発見が必要ですので、
自分が疥癬になった場合は、同居している家族や宿泊した友人にも検査を受けてもらって下さい。

家族が通常疥癬と診断された場合は、皮膚の直接接触を避ければ感染の心配はないので、
隔離など過度に対応する必要はありません。

同室で布団を並べて寝ない、長時間肌と肌を接触させない、
寝具や衣類など肌に触れるものの共用を避けるぐらいで十分です。

適切な治療を行えば約1ヶ月程度で改善します。

その他、お医者さんの指示に従って下さい。

ダニ駆除対策

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